人材派遣業もやってる建築会社なのか建築業もやってる人材派遣会社なのか?

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“タイトルをみて“?”となった人も多いと思います。
そもそも法律上は人材派遣で派遣できない業務に建築業などがありますし、禁止された業務に人材派遣をして社会問題を起こしてしまった結果廃業になっている会社も過去にはあります。
また、請負契約と偽装して実際には派遣スタッフをそういった業務に派遣する悪質な業者もあります。
それらは極端な例になりますが、建築業をやっている人材派遣業者というものはそれなりの数が存在していて、人材派遣会社が登録スタッフの中から建築関係の免許保有者を正規雇用にして建築業を始めた人材派遣会社と建築業をやっていく中でゼネコンなどに事務作業員や現場監督経験者などを出向させ、そのノウハウから人材派遣を始めた建築会社の二種類に大別できます。
どちらも引っ越し作業などの重労働で単発の派遣先に建築業の専門部署から増援が繁忙期には用意出来る他に、イベント会場設営などでは建築現場でのノウハウが活かせる強みから大手企業の下請けとしては重宝されています。
こういった企業はホームページに人材派遣業の番号と建築業の番号があるので一目でわかりますが、仕事内容はいわゆる“ガテン系”の仕事がメインになっています。
またどちらのタイプかを判別する方法として、ホームページで紹介している事業内容が何をメインにしているかというところで判別は容易になるでしょう。
この事を知らない人はインターネットで人材派遣で検索して出てきた会社が“人材派遣会社”なのにどうして建築業の番号があるのかとか、どうして“建築会社”が検索結果に出てきたのか首を傾げると思います。
建築業は様々な業種がありますが、重機のオペレーターや現場監督などを除くとほとんどの場合は業種毎に作業内容が決まっている他、関連作業の進捗状況次第では作業が出来なかったり、工程表よりも早く作業が終るなど様々な理由でほとんどの作業員は日給月給制(予め決められた日給×出勤日数で月の給料が決まる)で日雇いに近い勤務形態をとっているところが多くあります。
その為、人材派遣業で単発の仕事を確保していれば現場の作業が早く終わって仕事が無い場合などでも作業員が余るという事はないので会社としても従業員としてもメリットが大きくなります。
そういった事から建築業と人材派遣業をやっている会社は意外と多く存在してます。
ただ、やはり中にはそれを悪用した悪質な業者も存在していて自社の正社員一人に派遣スタッフを数人付けて偽装請負をしたりしている会社もあり、労働コンプライアンスが厳しく問われる昨今ではそういった会社が度々摘発されている様です。
もっとも、それはあくまでも一部の悪徳業者がやっている事であり、しっかりとしたところは人材派遣の事業部と建築業の事業部をしっかりと別けて管理しているので、人が余っていたり、どちらかが閑散期でどちらかが繁忙期の時期に閑散期の方から繁忙期の方に増援が行くと言ったレベルになっています。
特に春先は年度末に工事が集中した反動で建築現場の作業が減る一方で進学や就職などの理由で引っ越しが増えるのは日本では毎年の光景でしょう。
実際、大手の引っ越し業者は春先は特に人手が足りず、派遣会社に頼んで用意してもらう派遣アルバイトの学生がいないと成り立たないほどで、春先の新生活シーズンは派遣スタッフの取り合いが常態化しているのだと言った話もあります。
そういった事情では不足した派遣スタッフの埋め合わせに手透きの建築現場作業員を合わせるのはかなり合理的だと言えますし、普段から重たい物、例えば1本6キロある2メートルの鉄パイプを10本単位で扱っている人にとって引っ越しの際に運ぶ生活用品の入った段ボールなどは相対的に軽い物になるため作業効率が高くなるのは言うまでもないでしょう。
また、作業効率が高い人間が作業に当たる事で人を依頼した引っ越し業者に対してのセールスになり、結果的にリピートが増えるのもこの業態の特色と言えるかもしれません。
また、少数派にはなりますが、建築会社がやっている人材派遣には建築業における高度なスキル(建築士など)を保有している人材に特化しているものもある様です。
こちらは少数派故に情報が少ないのですが、高度なスキルを保有している人材でもフルタイムの正規雇用ではなく、あえて派遣労働というやり方が良いという人が派遣登録するものだそうです。
特に昨今は女性で建築士の仕事をしていたけど、子育てを期に建築士をやめたけど、子供が小学校に入学したタイミングでまた建築士の仕事をしたいけど、正規雇用でのフルタイムは難しいといった方々がこういった派遣に登録しているらしいです。
この場合、派遣で建築士の仕事をする人にもメリットはありますし、高度なスキルを持った人を必要としているが常勤では厳しいといった中小零細企業にもメリットがあるため、出来るべくしてできた事業内容と言っていいかもしれません。
これらが派遣会社が建築業の登録をしていたり建築会社が派遣業の登録をしていたりする理由だそうです。”